私が培ってきた独自の「英語学習法」、教えます。
「十億分の一の英語学習道」の著者、行村 徹さん
「十億分の一の英語学習道」の著者、行村 徹さん
十億分の一の英語学習道行村 徹/著
四六判 194ページ
オンデマンド印刷・並製本
【制作部数】50部
【完売しました】
行村 徹 プロフィール
1949年 京都市に生まれる
1978年 東北大学大学院農学研究科博士後期課程修了 農学博士
パイオニア・オーバーシーズ・コーポレーション(アメリカ・アイオワ州)を経て、
株式会社 能開総合教育センター(大阪市)に入社
社名を株式会社 教育総研、株式会社 ワオ・コーポレーションに変更して現在に至る
ネイティブの子どもたちに圧倒され、本気で英語を学び始めた
私は現在、ワオ・コーポレーションという幼児から社会人までを対象に全国規模で学習塾やeラーニングを展開する会社で、英語に関わる教育相談やテキスト・テストの制作、新規事業の開発などを行ってきました。来年(平成21年5月)に定年を迎えるので、これまで私が残してきた軌跡を一冊の本にしようと漠然と考え、「私が歩んできた英語学習の道」についてまとめようと思いました。
そう言いますと、なにやら英語の専門家に見えるかもしれませんが、実は理科系の出身なので、本当はまったくの素人。入社したときには数学の教師だったのですよ。英語は昔から好きで個人的にいろいろ勉強していたのですが、自分がめざすレベルまではなかなか上達しません。私は自分の英語能力を、日本語能力と同レベルまで高めて、仕事や生活のレベルで通用するものにしたいとずっと望んでいたのです。
転機が訪れたのは、1990年に開催された国際交流イベントの運営担当者として任命されたことですね。今から考えても、社長がなぜ英語には門外漢の私を担当者に任命したのかわかりません。海外から子どもたちを招待して日本の子どもたちとさまざまな交流を持たせるというこのイベントを運営するなかで、水を得た魚のようにワクワクしながら仕事をこなした反面、自分の英語能力のレベルの低さに愕然とすることになります。
それはそうですよ。相手は子どもとはいえ、ネイティブスピーカー。しゃべるスピードに圧倒されまくって、「自分の英語力はこのままじゃまったく使い物にならない」と、本気になって勉強し直しました。それが今から約二十年前のこと。もちろんそれまでにも基礎能力は身に付けていたつもりですが、私の今の英語力を支えているのはその時から勉強してきた自己流の学習道なのです。


まずは、リスニング能力を磨くことから始めるべきだ
使える英語を学習する上で、もっとも大切なことは「リスニングを極めること」というのが私の考えです。ネイティブと話してみて圧倒されるのは「何をしゃべっているのか、まったくわからない」ことです。その状態からは、何のコミュニケーションも始まりません。そのため本書では、私の経験談として「シャドーイング」を推奨しました。「シャドーイング」とは、聞いた英語の後について同じように復唱するという、同時通訳者になるための訓練方法です。
文字を見ながらではなく、音だけに集中して何百回も同じテキストを聞き、口で復唱していくと、いつの間にか音だけに集中していく本来のリスニング能力が高められます。「意味をとらなくても、口を動かし、声に出して英語を話す」この繰り返しが、自然と言語脳を活性化していくのです。「シャドーイング」が脳科学的にも合致した勉強法であるというのはあくまで私見ですが、これまでの経験からほぼ間違いないと考えています。
日本人の英語学習はどうしても「読み書き」中心になりがちですが、「聞くこと」にもっと焦点を当てた教育が盛んになってもいいでしょう。リスニングの訓練をしていくと、会話の中では一つの単語が連続体として変化した発音になることにも自然と気付いていきます。たとえば「Check it out」が、「チェック イット アウト」でなくて「チェケダゥト」と聞こえることを発見した時、日本人式発音から脱皮し、その人のスピーキング能力は格段に向上していくのです。
自費出版トラブルが多発する中、老舗ブランドだから安心できた
本を出版するにあたり、ネットで「自費出版」を検索してみると、凄い数の業者がヒットします。しかし、どこも聞いたことのない会社名で不安がありました。やはり安心できるのは、名の知られた出版社系の自費出版でしたね。最近はトラブルも頻出しているというニュースを新聞で読む機会も多かったので。ところが三社ほど見積もり依頼の手紙を出してみると、コスト的にまったく難しいことがわかりました。私が考えているような価格では、一桁違う(笑)とまったく相手にしてくれない応対です。
廉価な出版方法として、オンデマンド印刷タイプという出版形式もあることを親切に提案していただいたのは岩波さんだけでしたね。老舗中の老舗ブランドなので、私としては少し臆する気持ちで問い合わせをしたわけですが、とても親切な対応で感謝しています。初版はとりあえず50部でスタートしますが、知り合いの中にはまとめて購入したいという奇特な人もいるので、もしかしたら順次増刷することになるかもしれません。こうした細かな依頼にも対応してくれ、店舗やWEBサイトでも委託販売してくれるサービスも嬉しいです。知人に購入方法を聞かれたときに、「神保町の岩波ブックセンターだけで限定販売しているよ」と答えられるので、なんだか箔がついた気分です(笑)。
読者のターゲットとしては、主に若い人たちを想定しています。英語を専門的には勉強してこなかった私ですが、「好きこそ物の上手なれ」という喩えの通り、我流でも必死に勉強すれば理想の姿に近づくことができる。そんな私の勉強の過程を実践的な実例としてまとめてみたのが本書というわけです。現在、地球上で英語を使う人の数は約十億人といわれています。その十億分の一の勉強法として、英語を学ぶ人の一つの参考にしていただければ幸いです。



